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「観光地(亀岡・嵯峨嵐山)のごみの現状と対策」シンポジウム

ブログ2021年07月15日(木)

2021年7月14日(水)、嵐山の宿泊施設「らんざん」で、嵯峨・嵐山地域を活動拠点とする「NPO法人さらんネット」主催のもと、観光地のごみ問題について話し合うシンポジウムが開催されました。

桂川孝裕(亀岡市長)、豊田知八(保津川遊船代表理事)、牧野順二(嵐山保勝会会長)、長井喜美(京福電気鉄道㈱嵐山駅マネージャー)、深町加津枝(京都大学大学院地球環境学堂准教授)の各氏がシンポジストとして招かれ、それぞれの分野におけるごみ問題の現状と今後の課題について話し合いました。

新型コロナウイルス感染症拡大前は年間およそ30万人ほどの観光客が訪れていた「保津川下り」では、保津川の環境や漂着ごみ・プラスチックごみの現状を見ていただく目的で「かめおか保津川エコna川下り」という特別ツアーを実施しています。(過去の体験記事はこちら

ごみが海に流れ出る前に川でなんとかしたい、という思い、その思いに応える形で亀岡市の補助金を受け実現したツアーです。

その亀岡市では、2018年「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を行いました。
2030年までに使い捨てプラスチックごみゼロのまちを目指すこの取り組みは、提案当初多くの民間事業者などから抵抗もありましたが、市民との対話や代替品の検討などを続けご理解を得てきたとのこと。

私たちの普段の生活の中でもプラスチックはとても便利です。しかし、プラスチックの中でもレジ袋は商品購入後すぐに必要がなくなる「使い捨て」のもので、その使用時間は数秒の場合もあります。
この使い捨てられたレジ袋などが、側溝などから川に漂着し、ビニール片となってやがて海にたどり着きます。(嵐山の保津川から流れたビニール片が、およそ1ヶ月で兵庫県明石市付近の海に届いたという実験結果があります)
川を流れるうちにどんどん小さくなったプラスチックごみは、マイクロプラスチックと呼ばれ、海鳥や魚たちがエサと一緒に体内に取り込んでいることが世界各地で報告されており、その魚を食べる私たち人間にも健康被害が出るリスクが指摘されています。

亀岡市では、まずは地元市民の意識を変えるため、小・中学生たちに保津川下りやラフティングを通して、自分たちの町のごみ問題を体感してもらうことで、現状を知ってもらいたいと考えています。
また、「エコウォーカー」というウォーキングしながら気軽にできる清掃活動を企画し、効果的で持続可能な環境美化のまちづくりを進めています。詳しくはこちら亀岡市ホームページでご確認ください。

(亀岡市の桂川市長)

(「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」の長井マネージャー)

一方、嵐電嵐山駅エリアでも多くの観光客が国内外から訪れ、オーバーツーリズムと言われた頃がありました。
ちょうどその頃「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」では、京都市の担当の方にごみに関する講習会を開いてもらい、施設全体で勉強し分別の必要性を認識することから始め、施設内3カ所あったごみ箱を1カ所に削減、多言語やイラストを使って「燃やすごみ」・「プラスチック」・「缶・びん・ペットボトル」と分別を分かりやすくしました。お客様にも、多大なご協力をいただきました。
そしてお客様やお店だけでなく、事務所内・スタッフ用ごみ箱も徹底して分別するように取り組みました。
その結果「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」は、2020年には2期連続となる「2R及び分別・リサイクル活動優良事業所」として認定されました。(過去の授与式の記事はこちら

今回のシンポジウムを通して、改めてごみに対する意識を大切にし、様々な対策・検討を繰り返し試行錯誤することが大切であると感じました。
お客様が、亀岡、嵯峨嵐山を気持ちよく観光できるように、これからも地域と行政が一体となった取り組みを進めていきます。

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