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北野白梅町駅の歴史

2020年3月25日、嵐電は開業110周年を迎えました。
今回から始まった新コンテンツ「嵐電タイムトリップ」は、時代とともに変遷する沿線の風景や、嵐電にまつわる歴史や不思議など、書籍や資料から読み解き、先人の足跡をたどりながら嵐電の事をもっと知ってみよう。という企画です。

第1回目は2020年3月20日に市バスの乗入れなど一部リニューアルした北野白梅町駅。この駅にはどんな歴史があったのでしょう。

「嵐電タイムトリップ」第1回目は北野白梅町駅の歴史にタイムトリップ!

北野白梅町駅は
無かった

嵐山本線(四条大宮~嵐山間)が開業したのは1910年。北野線は15年後の1925年11月3日に高雄口(現 宇多野)~帷子ノ辻間を除く区間を部分開業、翌1926年3月10日に全線開業しました。

開業当時、北野白梅町駅は存在せず、北野線の起終点駅は西が帷子ノ辻駅、東が北野天満宮の南側にあった北野駅であり、帷子ノ辻~常盤~鳴瀧(鳴滝)~高雄口(現 宇多野)~御室(現 御室仁和寺)~妙心寺~龍安寺道(現 龍安寺)~等持院~小松原~北野という駅順でした。

白梅町駅の誕生

1943年10月1日、等持院駅と北野駅の間、馬代通り付近にあった小松原駅が休止(※)となり、西大路通り付近に白梅町駅が誕生しました。~等持院駅~白梅町駅~北野駅となりました。この白梅町駅が北野白梅町駅の前身になります。※1945年6月4日に小松原駅は廃止

北野線の一部譲渡と北野駅の廃止

1958年7月、今出川通りが拡幅され、市電今出川線が現在の北野白梅町駅交差点付近まで西伸されることになりました。この時に北野線の白梅町駅から紙屋川付近までの214mの区間は市電に譲渡(※)され、7月16日より白梅町駅が起終点駅となって、北野駅は廃止となりました。※9月16日に市電 今出川線全線開業

市電に譲渡する事となりましたが、軌道を共用して北野線を千本今出川へ乗り入れる案も検討されたようです。

北野白梅町駅の
誕生

白梅町駅~北野駅間を京都市電に譲渡する事が決まると、北野駅に変わる起終点駅として白梅町駅に新駅舎が建てられます。北野白梅町駅の誕生です。1958年7月16日より白梅町駅を仮駅として北野白梅町駅の駅舎建設工事が着手されました。

1958年10月1日に北野白梅町駅で竣工式が行われた様子。駅舎の前には「謹告 十月一日北野白梅町駅竣工開業」と書かれた立て看板が設置されています。

北野白梅町駅が誕生するまでの歴史はいかがでしたでしょうか。
ついこの間まで存在していた駅舎は1958年から2020年まで62年間、町の風景としてありました。独特の書体で壁面に掲げられた「嵐山・さがの・おむろ・ゆき 北野白梅町駅」の切り文字も、どこか可愛く懐かしい雰囲気です。

2020年度中に全てのリニューアル工事を終える予定の北野白梅町駅には、新たな歴史がまた増える事となります。これからも北野白梅町駅のご利用を宜しくお願いします。

貴重な写真資料を提供くださった皆様、ありがとうございます。

それでは、次回のタイムトリップもお楽しみに!

ちなみに、独特の書体の切り文字は撤去直前に救出し、今のところ本社で保管しています。この先、どこかで日の目を見ることがあるかも・・・ないかな・・・。

  • ■掲載資料

  • ・写真:北野白梅町駅/社内資料(撮影:2020年3月)
  • ・京都電燈時代の乗車券/社内資料
  • ・写真:白梅町駅1/提供:中田様(撮影:1958年頃)嵐電 北野線90周年記念冊子より
  • ・写真:白梅町駅2/提供:矢延様(撮影:1955年頃)嵐電 北野線90周年記念冊子より
  • ・附近概要図/社内資料
  • ・写真:北野駅の駅舎/提供:中村様(撮影:1958年頃)嵐電 北野線90周年記念冊子より
  • ・写真:北野駅ホーム/提供:中村様(撮影:1958年頃)嵐電 北野線90周年記念冊子より
  • ・乗入検討案/社内資料
  • ・乗入検討案(列車運行図表)/社内資料
  • ・北野白梅町駅平面・立面図/社内資料
  • ・竣工前の北野白梅町駅/社内資料(撮影:1958年9月28日)
  • ・写真:北野白梅町駅竣工式(3点)/社内資料(撮影:1958年10月1日)
  • ・写真:北野白梅町駅と京都市電の線路/社内資料
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